頭痛の原因はさまざま

頭痛の時、よく「頭が痛い」と言って、頭の中がガンガンと痛む様子を表現していますが、だからと言って脳が直接痛みを感じている訳ではありません。脳自体は痛みを感じない場所なのです。では、何処が痛いのでしょうか?それは、頭の血管や神経が刺激を受けてはじめて「頭が痛い」と感じるのです。では何が原因で頭の血管や神経が刺激を受けるのでしょうか?

頭痛の原因は様々で、痛みを感じる筋肉や血管、脳膜などの痛みを感じる組織ごとに区分することができます。血管の痛みでは、偏頭痛に代表される頭蓋内外の血管の拡張によって起こる血管性頭痛があります。筋肉の痛みでは、肩こりから頭痛を覚えるように、ストレスなどの精神的なものが原因で首の後ろや肩の筋肉が緊張して起こる筋緊張性頭痛があります。この二つのタイプ頭痛は慢性的な頭痛の原因となります。

急性のものとしては、脳腫瘍や頭蓋内血腫のような頭蓋内の痛感覚受組織が引っ張られたり圧迫されて起こる牽引性の頭痛があります。また、髄膜炎やクモ膜下出血などの頭蓋内疾患による炎症性の頭痛があります。その他には、目、耳、鼻、副鼻腔、歯、口腔、歯髄炎などの疾患による関連痛や三叉神経痛や上部頸随神経の損傷等による神経痛による頭痛もあります。さらに、高血圧症や低血圧症、睡眠不足、月経障害、貧血などでも頭痛を伴うことがあります。

頭痛と一口で言っても、原因や痛み方、痛みが続く期間、頻度などは様々です。自分の頭痛のタイプを正しく把握し、頭痛のタイプに応じた適切な対策をとっていくことが重要です。また、専門医のアドバイスも上手に活用して、快適な日常生活を送りましょう!


偏頭痛の原因とは

多くの人が悩まされている頭痛、中でもそのほとんどが偏頭痛と言われる慢性的な頭痛に悩まされているそうです。しかし、実は偏頭痛の原因はまだはっきりと解明されていないのです。

偏頭痛かどうか簡単に調べられる問診票が、日本の頭痛医療推進委員会から発表されています。その内容は、歩行や階段の昇降により頭痛がひどくなる事やじっとしていると楽だった事はどれくらいあるか?頭痛に伴って吐き気や胃がムカムカする事はどれぐらいあったか?頭痛に伴って普段の光が眩しく感じた事はどれくらいあったか?頭痛に伴い匂いに過敏になった事がどれくらいあったか?と言う設問に頻度で答えるものです。これらの項目に2項目以上「ときどき」以上の頻度の回答があると、頭痛の原因が偏頭痛と診断されます。

偏頭痛の有力な原因としては、三叉神経血管説が有名です。何らかのきっかけで頭の血管の周りの「三叉神経」が刺激され、血管を拡張する痛み物質が出て頭痛が起こるというものです。

頭痛の直接の原因ははっきりしていなくても、頭痛を起こすきっかけとしては、ストレス、寝不足、人混み、生理や眠り過ぎなどが代表的です。偏頭痛を予防・改善するためには、なるべくストレスを減らし、規則正しい生活を送るように心がけましょう。


偏頭痛の原因を把握しよう!

偏頭痛の原因は、脳の血管の拡張と、血管の周囲の炎症によって引き起こされると考えられています。わたしたちの頭部は、脳実質を中心にして軟膜、くも膜、硬膜、頭蓋骨、筋肉、頭皮によって、何重にもとりまかれており、そのなかに血管や神経が複雑に入り込んでいて、何らかの原因で、頭部血管の拡張、筋肉の緊張、神経の圧迫、炎症や出血があると頭痛が起こると言われています。また、眼や鼻、耳、歯などの異常によっても、さらにはっきりした病気だけでなく、身体的・精神的な状況、生活・環境因子によっても、頭痛が起こるとも言われています。

偏頭痛の直接の原因は、まだはっきりと解明されていませんが、空腹、寝すぎ、寝不足、精神的ストレスなど、さまざまな要因に起因しても起こります。ですから、規則正しい生活が、頭痛の予防につながるとも言われています。もし、偏頭痛が発作が起こってしまったら、すぐに偏頭痛薬を飲んで、安静にする等、自分に合った方法で対処しましょう。そのためには、自分の偏頭痛の原因と思われる要因を把握し、速やかに排除するように心がけましょう。

偏頭痛の原因が二日酔いなど原因がはっきりしているものは市販薬を飲んでも飲み続ける必要もないし、一時的なことなので我慢できますが、定期的に来る偏頭痛は、我慢するのはつらいものです。頭痛にはクーラーなどの冷房やアイスクリームなど冷たいものを食べて一時的に血管が縮んで周りの神経が圧迫されて起こるも生体反応による頭痛。それ以外にも生理前に定期的に頭痛に悩まされたり、こめかみだけでなく後頭部が痛んだり、症状もさまざまです。吐き気やしびれ、めまいや発熱を伴うものもあります。

偏頭痛にさまざまな原因があるように、それによって現れる症状もさまざまです。症状は1つの場合もあれば、複数の症状が出る場合もありますし、偏頭痛が起こる前に現れる症状もあります。病気が原因で起こる頭痛や偏頭痛の場合、典型的な症状もあるので、症状をよく観察して適切な治療を受けることが大事です。最近では頭痛外来を行う病院が増え、さまざまな症状を分析し、周期を分析し、適切な薬などで頭痛、偏頭痛の治療が行われるようになりましたので、一度受診してみるのもいいでしょう。