頭痛に応じた対処法

頭痛になってしまったら、頭痛の種類に応じた対処を心がけましょう。ここでは、偏頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛、頭部神経痛、低髄液性頭痛や労作性頭痛等の代表的な頭痛に応じた一般的な対処法を紹介します。

頭痛持ちだという人のほとんどが偏頭痛だと言われています。一般的な対処方法は、普段から、自分にあった頭痛薬を見つけておいて、前ぶれがあったら、早めに薬を飲みます。日常生活では、できるだけ規則正しい生活のリズムを保ち、過度の寝すぎや、睡眠不足、飲酒などを控えるようにしましょう。痛くなってしまったら、冷たいタオルなどで、患部を冷やし、部屋を暗くして、横になっているか、もしくは、眠ってしまうのもよいでしょう。

緊張型頭痛では、まず、原因となっている、首や肩のこりを解消することが必要です。筋肉が、硬くなって、血流が悪くなっているので、普段から、ストレッチをしたり、首、肩の筋力を鍛えたり、入浴で温めたり、マッサージや指圧などを受けるのもよいでしょう。その他、眼精疲労、鬱な気分、歯のかみ合わせなどが、原因になっていることもありますので、自分の頭痛の原因をよく見極めることも大事です。

群発性頭痛は、自分の群発期のデータをとり、医師から薬をもらっておくことで、予防することができます。頭部神経痛は、入浴をはじめ、蒸しタオルなどで痛む場所を温めたり、ドライヤーの温風をあてたりして温めることで効果があります。低髄膜性頭痛では、水分や塩分をやや多めにとって、血圧を上げたり、ベルトをきつく締め腹圧を高める少しきつめの下着を身につけ、髄液の圧力を上げるなど普段の工夫でかなり軽減することができます。労作性頭痛は、自分でどんな動作や刺激が、頭痛を誘発する原因になるのか理解し、なるべくその動作を避けるように注意することです。頭痛に悩む多くの人が、できるだけ規則正しい生活をする等の日常生活から予防対策を行うことで、頭痛を予防・軽減・解消できているようです。


偏頭痛の薬に頼らない対処法

偏頭痛が起きたときの対処法としては、薬を飲むのがまず第一にやるべき対処法です。最近は、良く効く薬ができていますので、常備しておきましょう。次の対処法は身体を休めること。仕事、家事は一時中断もしくはあきらめてください。ひどくなったらしばらく動けなくなります。また、頭痛にきくツボを圧す対処方法もあります。ここでは、偏頭痛の症状を温和する三つの対処法を紹介します。

一つ目の温和対処法はやっぱり休息と休眠です。偏頭痛は立ったり動いたり、体を動かすと症状がひどくなってきます。ですから発作がでたときは静かな暗い部屋で横になり、安静にしているのが一番です。できればひと眠りすると、拡がった血管がもとに戻りやすくなります。しかし、睡眠のとりすぎも偏頭痛にはよくないので、短時間にしておくのがいいでしょう。

二つ目は、頭を冷やすか温める対処法です。偏頭痛は頭を冷やすか温めるかすると症状が楽になります。この冷やすか温めるかは人によって違うので、どちらがよいかは実際に自分の偏頭痛のタイプに合わせてやってみてください。冷やすときは保冷パックや氷まくらを、温めるときはホットパックや使い捨てカイロを使うと便利です。

三つ目の対処法はツボ療法です。偏頭痛には、ツボ療法が意外に効果的です。薬にはできるだけ頼りたくない、という人も多いようです。つらい頭痛に効くツボはたくさんありますが、効くツボは人によって違うようです。薬がないときなどの緊急対処方法として、自分の頭痛のタイプに応じたツボをくつか覚えておくといいでしょう。


偏頭痛の対処法

片頭痛は広がった血管を早く鎮めると痛みがおさまります。片頭痛の前兆に気づいたら、薬を飲んで暗い静かな所で横になるのが一番です。できることなら、寝てしまうのがよいでしょう。ひと寝入りすると、拡張した血管が元に戻り痛みがだいぶ楽になります。

薬を使いたくない人は、痛む場所を冷やすと血管が縮まって痛みがやわらき、炎症も鎮まります。冷たいタオルや熱さまし用のシート、パッドなどで冷やすのもいいです。人によっては、温めたほうが気持ちがよい人もいます。また、こめかみの血管を指でマッサージしたり、はちまきで縛ってあげると痛みがやわらぐことがあります。さらに、カフェインは血管を収縮させる作用があるので、片頭痛がするときは、ひと休みしてコーヒーや紅茶、濃い緑茶などを飲むと楽になることがあります。吐き気を伴う場合は、がまんせずに吐いてしまうと、頭痛が楽になる人もいます。

片頭痛の前兆がない人は、痛みはじめたとき、なるべく早く頭痛薬を服用することになります。吐き気を催してからでは、普通の頭痛薬では効きにくくなるからです。また、胃を傷めることがあります。頭痛薬をクセになるといって、飲まずにがまんする人がいますが、頭痛薬は1ヶ月に10回程度までならクセになることはありません。

薬を使う場合は、用法・用量に注意が必要です。薬局で購入できる頭痛薬の主な有効成分として、アスピリン(アセチルサリチル酸)などがあります。これは痛みや熱の原因物質を抑える、スタンダードな解熱鎮痛薬です。鎮痛効果、安全性ともに高く評価されていますが、胃を荒らすことがあるので空腹時の服用は避けましょう。でも、なるべくなら薬を使わず、普段からストレスを分散させる工夫をしたり、運動などで気分転換をはかったりして、ストレスを上手にコントロールしましょう。


二日酔いによる頭痛の対処

二日酔いの原因は体内でアルコールを分解する過程で発生する「アセトアルデヒド」という酵素が原因です。アセトアルデヒドは毒性がとても強くて、分解されずに体内に残ってしまうと頭痛や吐き気など二日酔いの諸症状を引き起こします。

二日酔の具体的な症状としては、喉が貼りつくように乾いた感じとか、強い頭痛などを訴える人もいます。二日酔いで動きずらいことも日常生活に支障をきたしますが、頭痛だけは全ての行動をストップさせてしまうほど、人への影響力は絶大です。頭痛の原因には、いくつかの種類があり、その原因に応じて対処方法も異なります。

二日酔いの頭痛は血中に残ったアルコールが血管を拡張してしまうことが原因の片頭痛と、脱水症状によって引き起こされる頭痛、アセトアルデヒドによって引き起こされる頭痛があります。アルコールの分解途中に発生するアセトアルデヒドによる頭痛は、アルコールが完全に分解されるまで治ることはありません。

しかし、その他の頭痛は対策をすることによって改善する可能性があります。二日酔いで片頭痛が起こってしまった人は、通常の片頭痛対策をすると効果があります。拡張した血管を収縮させる働きがある、カフェインが成分のお茶やコーヒーを飲むことで頭痛が解消されます。また、首筋を冷やすのも拡張した血管を元の戻すのに効果的です。二日酔いで脱水していることによる頭痛では、体に素早く吸収されるスポーツドリンクをたくさん飲むのが有効です。多くの人がスポーツドリンクよりもミネラルウォーターを飲んでいるというデータもありますが、スポーツドリンクの方が肝臓の働きを助ける糖分や塩分を含んでいるので二日酔いの体にはスポーツドリンクの方が適していると言えます。


寝過ぎで起こる頭痛の対処

頭痛対策にはリラックスが一番です。でも、逆に寝過ぎにより頭痛が起こることもあるんです。休日などにいつもよりたくさん睡眠をとると、起きたときに頭痛を起こしてしまうことがあります。

寝過ぎによる頭痛の原因は、まだはっきりとはしていませんが、一般的には寝ている間に肩凝りのような血行不良のような状態が起きて、緊張型頭痛のような頭痛を引き起こすと言われています。

頭痛が起こる具体的メカニズムについて説明します。寝ている間はほとんど肩の筋肉を動かすことがなく、血行が悪くなります。そのため、長い時間になると肩こりのような状態になります。すると、体は血行を良くしようと血管を緊張させる働きのあるセロトニンという物質を脳内に大量に放出し、頭の中の血管が弛緩します。弛緩した血管は拡張し、それが周囲の感覚神経を刺激することで頭痛が起こると言われています。

このような頭痛が起きた場合、解消法としては頭痛薬を飲むことがあげられます。ただし、本当に困っている場合は別として、あまり頭痛薬には頼らない方がいいでしょう。この頭痛は時間がたてば解消されるものですので、そのうち消えるという軽い気持ちで放っておくというのもひとつの対処法です。その他の方法としては、頭や額を冷やせば幾分痛みを緩和することができます。寝すぎによる頭痛に悩まされないための現実的な対策としては、あまり寝過ぎないようにするということです。当たり前だと思われるかもしれませんが、予防策としては確実な方法です。


偏頭痛を予防する!

片頭痛の予防法について紹介します。片頭痛の予防には薬物療法から民間療法まで、症状が様々なように治療法も様々です。自分の片頭痛のタイプに応じた予防法を見つけて、より快適な日常生活を送りましょう。

片頭痛には、目がチカチカしたり、視野が欠ける等の前兆を伴う場合があります。このような場合は、カルシウム拮抗薬等の予防薬の服用が効果的です。しかし、注意が必要なのは、予防薬は頭痛の回数を減らしたり、症状を軽くしますが、完全に頭痛を起こらなくするわけではないという事です。ある程度飲み続けて、始めて効果が現れますから焦りは禁物です。

日常生活においては、頭痛の誘因である過労やストレスを避ける事が大切です。偏頭痛の生活習慣における誘因としては、睡眠不足や睡眠過多、過労等による過度のストレス、長時間の一定姿勢の保持、過度なアルコールの摂取等です。これらを改善する事でほとんど偏頭痛の発症を予防できるはずです。

その他にも、眩しい光やうるさい音を避けることで、頭痛の刺激の誘因を避ける事ができます。また食べ物が誘因となる場合のは、摂取を控えましょう。頭痛を起こす誘因と考えられている食べ物は、例えばワインやアイスクリーム、チョコレートなどがあります。また、女性の場合は、女性ホルモンが片頭痛の誘因となる事もあるようで、生理や妊娠時に頭痛を伴う事もあるようです。このような場合の薬の服用は、医師の相談を受けてからにして下さい。


偏頭痛の対策

偏頭痛の対策には、先ずは生活の改善や食事への注意が必要です。その他にも薬の選定や効果的な飲み方、応急的な対処法から専門医への相談まで大変に幅があります。たかが頭痛と思って専門医の門をくぐる人は少ないようですが、偏頭痛のあの激しい痛みに何度も何度も苦しめられるより、一度しっかり見てもらった方が近道かもしれませんよ!

偏頭痛の一般的対策は、兆候を伴うような場合は、早め早めに対処しましょう。予防薬を服用したり、ストレッチやツボ指圧、マッサージ等も効果があります。いずれにしても、兆候の段階で偏頭痛を誘因する原因を取り除ければ、予防または軽減する事が可能です。

残念ながら起こってしまった場合は、兎に角、安静にして、務めて早く拡張した頭の血管を収縮させるようにしましょう。そのためには、鎮痛剤の服用や安静にする、頭部を冷やすまたは温める、カフェイン飲料を利用する、食事中は食事を中断する、マッサージをする等が効果的です。しかしながら、この方法にも個人差がありますから、自分の偏頭痛のパターンに応た対策を講じましょう。

片頭痛にしっかりと前向きに取り組むためには、やはりしっかりした専門医の診断を受けるべきです。頭痛外来や頭痛専門医師のアドバイスに基づき、事前に対策を講じておく方が安全です。偏頭痛の陰に、危険な脳の病気が潜んでいる事もあるのですから・・・


偏頭痛に効くサプリメント

偏頭痛の原因は、一般的に脳内の血管が拡張し、神経を刺激するために頭痛が起こると言われています。また、偏頭痛が発生する人は、一般に、ビタミンB群やマグネシウム、セトロニンにビタミンC等の栄養素不足が影響しているとも言われています。これらの不足している栄養素をサプリメントで補うことで、頭痛に効果を発揮する場合があるので、ためして見る価値は十分にあります。

マグネシウムやビタミンB群は、ストレスやカフェイン、喫煙等により激減することが分かっています。これは正に偏頭痛の誘因ですから、偏頭痛と栄養素には密接な関係がありす。サプリメントとしては、マグネシウムやビタミンB群を補うプリメントのマルチミネラル、ビタミンB群やマルチビタミンが効果的です。

また、神経伝達物質のセトロニンや代謝に関係するビタミンCの不足でも頭痛が起こる傾向があります。セトロニンはトリプトファンから生成されますので、トリプトファンや5HTPのサプリメントを摂取しましょう。ビタミンC不足にはもちろんビタミンCCを摂取します。

偏頭痛に効果があると言われるサプリメントですが、万能と言うわけではなく、あくまでも統計上効果があると言うことです。しかし、効果的な場合が多いので、試してみる価値は十分あると思います。